2016年度レポート

2014年にはじまり、とかち小麦ヌーヴォーは3年目になりました。

9/22の解禁に向けて、小麦生産者さん、ベーカリー、そしてそれを全国の応援してくれた皆さまが1つになり、無事解禁日を迎えることができました。

2016年度は種まきから5月までは、昨年の大豊作年に並ぶほどの順調な生育の中、大きな期待を寄せて収穫の時を待っておりました。
しかし6月より続いた長雨による日照不足は小麦の開花時期、登熟期の生育に大きな影響を与えました。また一番恐れていた収穫期前後の長雨により「キタノカオリ」など一部の品種についてはほぼ全滅、それ以外の品種も穂発芽が多発し、過去に例のないほどの不作に見舞われました。
また農業は小麦だけでは成り立ちません。豆、馬鈴薯、ビートなどその他の作物との輪作体系により支えられています。そのような中、小麦の収穫後には、かつてない台風の被害に農業だけでなく、あらゆる産業に大きな打撃を与えました。
そして作業は遅れに遅れ、来年の小麦の播種も十分に進めることはできず、他の農作業も終えることができぬまま、農家さんたちは四苦八苦しておりましたところに、とどめの大雪が例年より随分早い11月初旬に降り、多くの作業を中断せざるを得ない状況となりました。
このように挙げればきりがないほど今年の生産地は大変な苦労と試練の連続でした。それでも「自然には逆らえない」「みんな同じように苦労しているから」「他の人たちの被害に比べたら」「こう言ったときこそ皆で支え合って乗り越えなくてはならない」と現状を嘆くよりも、前向きに苦境を乗り越えようとされる農家の皆さんの姿勢に心を打たれました。

また本年は十勝産小麦100%での供給が困難となり、一部十勝産を除く北海道産小麦を使用することになりました。参加店の皆さんにとって予定していた商品が供給されない事に対しての抵抗があるのでは無いかと思いましたが、多くのパン屋さんが供給ができなくなったことの問題を伝えた第一声が自らの心配ではなく、農家さんの心配をしてくれたことでした。「こっちは何とかするから心配しないでほしい」という言葉をたくさんのパン屋さんからいただきました。そして産地に足を運んでくれているパン屋さんたちは個別で顔見知りの農家さんに電話をかけて労いの言葉をかけてくださりました。その小麦で試作をしてくれたパン屋さんたちがいち早くに問題なくパンがつくれることについて、今年の小麦の良さについて連絡をしてくれたり、その情報を発信していただけたことに何より救われた気持ちになりました。それは農家さんたちにとってもとても大きな励みとなりました。

3年間、迷いながらも手探りでこの取り組みを続けてきた中、今年のような本当に大変な年にこそ取り組みの本質が問われ、そこには表面的ではない、本当のつながりが生まれていたことが何にも代えることができない最大の収穫だったと思います。

それぞれの小麦ヌーヴォー2016

2016年度 参加店紹介

北海道東北エリア関東エリア東京・首都圏中部・東海エリア関西エリア中国・四国エリア九州・沖縄エリア

2016年度では、全国の507店がとかち小麦ヌーヴォーに参加しました。


2016年度 寄せられたメッセージを紹介します

食べる人からのメッセージつくる人からのメッセージ


ごあいさつ

とかち小麦ヌーヴォー2016が始まります。

皆さんこんにちは。小麦ヌーヴォー委員会の伊藤です。

おかげさまで“とかち小麦ヌーヴォー”は今年で3年目を迎えることができました。“とかち小麦ヌーヴォー”を通じて生産者と製造流通と消費者が一体となって取り組んできました。

とかち小麦ヌーヴォーとは、その年に獲れた新小麦を味わってもらうことで小麦が農産物であること、その年によって味や品質に違いがあること、そして小麦にも旬があるということを感じてもらいたいという生産地の想いを消費地に伝えていきたいと思っています。また「育てる人・つくる人・食べる人」がつながり、直接対話を重ね、相互理解を深めることでお互いを尊重した「より良い生産・製造流通・消費」の形を創っていこうというものです。

 

とかち小麦ヌーヴォーがはじまってこの2年間でたくさんの忘れられない体験が生まれました。ある生産者さんは“実需が求めるものづくり”を大切にし、求められる品質(蛋白量やでんぷんの質)に応えるために肥料の使用量を抑えるなど栽培方法に工夫をしました。またある方は今ではつくられていない品種を実需の要望に応え、作付けを復活させました。

一方でたくさんのパン屋さんが直に生産地に訪れ、小麦畑を訪問したり、生産者さんと直接対話したり、農業試験場で小麦の生産や栽培についての研修を体験したことにより、今までなんとなく使ってきた小麦粉が「今では小麦粉袋にスコップを入れる度に、生産者さんの顔が浮かびます。」「生産者さんの顔を思い浮かべると少しの小麦粉も無駄にできないと思うようになりました。」「信頼できる生産者さんからいただいた安心を食べる人たちまで伝えていきたい。」というような声や想いが自然と広がっていきました。

そして消費者の方々からも毎年たくさんのメッセージが生産者さんやパン屋さんに届くようになりました。そのようなつながりを感じられるパンを食べた人たちは、何を思い、何を感じたのでしょうか。なぜそれを選んだのでしょうか。今年はより多くの方に“とかち小麦ヌーヴォー”を体験してほしいと願っております。

 

iinncho150-2.png

運営委員長 伊藤英拓

とかち小麦ヌーヴォー2017ロゴ

小麦ヌーヴォー実行委員会

〒082-0005
北海道河西郡芽室町東芽室基線15-8
アグリシステム株式会社
http://www.agrisystem.co.jp
TEL 0155-62-2887
FAX 0155-62-1599

komugi-nouveau@agrisystem.co.jp

お問い合わせ