昨年もたくさんの方々に支えられ、「とかち小麦ヌーヴォー2022」を無事終えることができました。またおかげさまで本年は10周年を迎えることとなります。長年に渡り取り組みを応援してくださった生産者の皆様、ベーカリーを始めとする実需の皆様、そして生活者の皆様に心より感謝申し上げます。
混迷する世界情勢により、生産地である北海道も大きな打撃を受けました。国外に依存していた肥料や農業機械のコストは倍、燃料も3割増となり、農業は大変な状況にあります。また輸入穀物の供給は不安定となり、食料自給率の向上も急務となります。私たちは国内で循環できる農業や経済社会を実現していく必要性を感じています。
そこでアグリシステムは、環境再生型農業※の普及によって、輸入資材に依存しない農業を実現していきたいと考えております。それは次世代に健全な土壌を継いでいくことにもつながります。また健全な土壌から作られる農産物はエネルギーが高く、人間の健康に大きく貢献します。「育てる人」「つくる人」「食べる人」がつながり、対話を通じて相互理解を深め、新しい豊かさのある食文化と健康的で持続可能な社会を創造していくことが「とかち小麦ヌーヴォー」のミッションです。私たちは現状を乗り越えるべく、危機を変革のチャンスと捉え、より一層尽力して参ります。
今年も「とかち小麦ヌーヴォー」のご支援、ご協力をいただけますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
アグリシステム株式会社
小麦ヌーヴォー実行委員会
伊藤英拓
※環境再生型（リジェネラティブ）とは、土壌を修復・改善しながら自然環境の回復に繋がる農業の名称です
「#とかち小麦ヌーヴォー」